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経口補水液とスポーツドリンクの違い


経口補水液は、脱水状態において不足している電解質(ナトリウムなどの塩分)を補うために、一般的なスポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、また水と電解質の吸収を速めるために、スポーツドリンクと比べて糖濃度は低い組成となっています。

水分の腸管からの吸収には、電解質(特にNa+)や糖が必要になります。水分は基本Na+と一緒に血液中へと移動します。そのため、脱水時には水分だけではなく、水分に塩分や糖分が混ざっているドリンクを摂るほうが水分の吸収が良くなります。

腸管からの吸収率は、経口補液>水>生理的食塩水>スポーツドリンク という実験データもあり、軽度から中等度の脱水状態(※)には経口補水液が適しています。しかし、水のほうがスポーツドリンクよりも吸収が良いからと言って水だけを飲めばいいというわけではなく、スポーツによる多量の汗で水分と塩分を、カロリー消費で糖分を失っているのであれば、スポーツドリンクを補給したほうがいい場合もあります。状況に応じた水分補給をしましょう。

また、経口補水液やスポーツドリンクにはナトリウムやカリウム、糖分が比較的多く含まれています。食事指導を受けている方は飲む量に気をつけて下さい。

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※軽度から中等度の脱水状態

・感染性腸炎、感冒による下痢・嘔吐・発熱を伴う脱水状態

・高齢者の経口摂取不足による脱水状態

・過度の発汗による脱水状態

静止時や軽い運動 水、麦茶など
スポーツ時の水分、カロリー補給 スポーツドリンク
軽度から中等度の脱水 経口補水液